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ドライバーが辞めないように組織を活性化する2つの方法

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株式会社NX総合研究所

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物流業界で今一番の悩み事は人手不足、特にドライバー不足です。なかなか若手のドライバーを採用できない、採用できてもすぐに辞めてしまう、といったお悩みを抱える企業は少なくありません。そこで、少しでも改善につながるように組織面での2つの工夫についてご紹介いたします。一つは社内コミュニケーションを活発にするという工夫であり、もう一つが残業時間を削減するために社内風土を変える工夫です。

コミュニケーションを活発にする!

社内が活性化し、活き活きと仕事ができている企業とそうでない企業の差は、まず、社内でコミュニケ-ションが十分に取れているかどうかで決まります。
企業アンケートを取ってみると、組織が活性化し雰囲気のよい企業では次のような意見が聞かれます。「ウチは定期的にミーティングをやっていて、その後に食事会を持ったりすることでコミュニケーションは良好です。上司が配慮してくれているので困ったときでも相談しやすい雰囲気です。」

これに対して、雰囲気が悪い企業ではこんな意見が聞かれます。「スタッフ間で連絡があまり取れていなくて、話をする機会もほとんどありません。月に1回くらいはチームで会って打ち合わせできる機会が取れるとよいのですが。」
両者を比較してみると、定期的なミーティングや食事会などの機会を設けているかどうかで差がありました。それは結局、上司がきめ細かに配慮できているかどうかの違いでもあります。

若い人に限らず雰囲気の悪い企業に入社したいとは思いませんし、仮に入社したとしても居心地が悪いのですぐに辞めてしまいます。もちろん給料とか労働環境などを改善することは当然ですが、それだけでなく職場の人的環境を改善することも人材を集め、定着させるには必要不可欠なのです。

残業削減は管理者が自ら手本を示す!

物流業界での課題としては人手不足と並んで残業時間削減があります。この両者は関連しているわけですが、昨今の「働き方改革」で、改善が待ったなしとなっています。しかし、かけ声だけではなかなか改善できません。もちろんパレットのまま荷物の積み替えができるようにするといった作業方法などの工夫も当然必要ですが、それだけでなく組織面での対応も不可欠です。

ある企業でも従来ダラダラ残業が横行し19時以降の生産性がとても低いという状況がありました。その原因の一つに社長や管理者が帰らないから従業員も帰りにくいという企業風土がありました。そこで、管理者のA氏がまず自分自身で残業しなくても業務を処理できないか工夫したそうです。A氏の話によると「毎日18時までにはその日の業務を必ず終わらせます。そして、18時から20時までは次の日の業務を全部準備しました。何をするのか段取りを決めておくのです。20時から終電までは業務に関連する情報収集を行いました。つまり退社時間は変わりませんが、実質的な業務は18~20時には毎日終わるようにしたわけです。」

A氏は、こうした取り組みを相当期間継続した上で社長に説明し、社内全体で同じように実行することを提案したそうです。具体的には、社長を含め管理職は19時には帰宅ないし外出(一時外出)してもらい、従業員が退社しやすい状況をつくることを提案し、それは実行されました。その結果、全社的に19時には帰宅できるようになったそうです。
昨今の若者の間ではプライベートの時間を大切にしたいという希望が強くなっています。若者でなくても家庭を大切にしたいという従業員は益々増えている時代です。残業の一つの原因が長年続いた企業風土にあるのであれば、社長や管理者が率先して風土を変えていくことが必要ではないでしょうか。

まとめ

物流業界の深刻な課題である人手不足、特にドライバー不足に対して取るべき対策は多々あります。給与や職場の物理的環境の改善は当然ですが、それだけなく、職場の人的環境の改善も必要不可欠です。特に、社内コミュニケーションを活発化したり、残業時間を削減するために社内風土を変えたりといった工夫には、確かに手間と時間はかかりますがやってみるだけの価値はあるのではないでしょうか。

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