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RPAを導入して出荷に伴うPC作業を自動化する!

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日々のPC作業で繰り返し行う反復作業など、自動化したいPC作業は少なくありません。RPAとはRobotic Process Automationの略で、PC操作をロボットにより自動化できるソフトウェアですが、これを活用すれば多くのPC作業が自動化できます。今回は、弊社「ろじたん」サービス用スマホ出荷に伴う設定作業をRPAの活用により自動化する取り組みについてご紹介いたします。

RPAの導入を検討した理由

近年、画像認識技術の進展に伴い、PC操作を記録し、自動化するRPAが開発されています。

PC操作自動化ソフトは昔から様々なものが存在するものの、PCの画面自体がアプリのバージョンアップなどにより不安定なこと、位置情報のみの認識だと、エラーメッセージが出た際の処理ができないなど条件処理面で難しいといったことがありました。

このような課題を解決するためには、画像で判断して処理を実行する必要があったのですが、画像の判別、条件処理ができるRPAが開発されたことにより、業務効率化のツールとして俄然注目が集まっています。

弊社では「ろじたん」というサービス用にスマホのシステムやアプリの設定を人力(マニュアル)で行っています。RPAは、このようなマニュアル作業に親和性があるソフトだということなので、どうにか作業効率化ができないか、導入を検討することになりました。

RPA対象業務を抽出する

RPA対象業務として、マニュアル作業である出荷時の設定作業を抽出しました。出荷時のスマホ設定作業は反復作業で自動化がしやすいところであり、しかもミスの確認を何重にも行うことで時間がかかっていて自動化効果が大きいところだからです。

<出荷作業のフロー>

出荷作業のフロー

想定される効果を整理する

次に導入にあたってどの程度コストとその他の効果があるのか検討しました。

現状、設定作業として1ヶ月に85時間程度かかっており、仮に時給2,500円とすると、月に19万円のコストがかかっています。さらに、初期設定を外部委託していますので外部委託費が月に10万円かかり、トータルで29万円/月が設定作業のコストとして必要です。

これに対し、RPAを導入する場合は、まず、RPAソフトの導入コストとして1か月あたり12万円かかります。さらに、スマホをPCに接続してRPAを実行するといった設定作業に1日あたり約30分必要ですから、仮に出荷作業が月に20日あるとすると、1か月あたり約10時間が必要であり、この分のコストとして2.5万円/月がかかります。これらを合計すると14.5万円/月かかることになりますが、RPAを導入しない場合に比較して、差し引き14.5万円/月が削減されることがわかります。

以上から、コスト効果としては、1か月あたり14.5万円の削減が期待されます。

さらに、コスト効果の他に、人間作業をロボットに置き換えることで、チェック作業を省略できること、ミスが無くなりミス対応も削減できること、ロボットの実行のみで人に操作を教育する時間が削減できることがその他の効果として挙げられます。

▼想定効果整理結果

想定効果整理結果

RPA導入には課題もある

RPAの導入は、効果が大きいように受け取れる部分がありますが、実際には以下のような課題があります。

<RPA導入の課題>
①RPA自動化はPC環境の変化に弱い
②自動処理には、画像認識処理上、時間がかかる

このような課題から、対象業務を絞ってテスト導入を1ヶ月程度行い、効果検証を行う予定です。
また、テスト導入で効果がある程度確認できた後は、順次対象業務を拡大し、請求書処理作業にも応用していく予定です。

<導入検討スケジュール>

導入検討スケジュール

まとめ

日々のPC作業で繰り返し行う反復作業など、自動化したいPC作業は少なくありません。そこで、RPAを活用すれば多くのPC作業が自動化できます。今回はRPA導入に当たって検討した対象業務とその効果整理結果についてご紹介いたしましたが、次回は、実際の導入までの内容と導入結果についてご紹介する予定です。ぜひご参考になさってください。

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