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ドイツから来たTimにインタビュー

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NX総研編集部

日通総研ニュースレター ろじたす 第17回ー①

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【Interview】ドイツから来たTimにインタビュー

8月、ドイツのドルトムント工科大学を卒業したTimが、インターンシップで当社にやってきました。今回はTimに日本の印象や、ドイツと日本のロジスティクスの違いについて聞いてみましたので、その様子をお伝えします。

―まず、日本の印象はどうですか。

東京が大都市であることに驚きました。私はドイツ西部のエッセン出身なのですが、ドルトムントやデュッセルドルフなどの大都市と隣接していることもあり、ドイツの中でも比較的大きな都市です。しかし、エッセン周辺の大都市と比べても、東京は高層ビルが多くて車や人の往来も激しく、その大きさに圧倒されました。ただ、ドイツと比べると道幅が狭く混雑していて、毎日過ごしていると息が詰まるように感じるので、週末には旅行がてら郊外に逃げてしまいます。

―ドルトムント工科大学ではどんなことを学んでいましたか。

専攻はロジスティクス課程で、その中でも、マーケティング分野とテクノロジー・ITシステム分野に分かれるのですが、私は後者を専攻していました。講義では主に、「WMS(倉庫管理システム)」「自動倉庫」「配車ルートシステム」「梱包システム」「マテリアルフロー」などについて学んでいました。講義の中には、企業から実際のロジスティクスにおける課題を集め、それらを解決するためのシミュレーションプランを立てるケーススタディなどもあります。
その他、大学では講義とは別に3か月間企業インターンシップで学ぶ制度があり、私も物流企業に勉強に行ってきました。うち、2か月間はオフィス業務として在庫管理やデータ分析、サプライヤマネジメントについて学び、1か月間は製造工場において、製品品質チェックやイントラロジスティクスについて学びました。
ドイツでは製造業が盛んであるため、小売業よりも力があり、物流にもより大きな力を注いでいます。イントラロジスティクスはその一つと言えるでしょう。製造業では、製造過程もロジスティクスの一環として捉え、無人搬送機や移動棚などによりシステマチックに管理されています。

―日本の企業に来てみて、どんなことを感じましたか。

やはり、日本とドイツとでは物流に対する考え方が異なるように感じます。ドイツでは“Industorie 4.0”を謳ったシステムやサービスの押し売りが激化しています。日本はそのような状況を、アメリカなど他国の動向も踏まえつつ、第三者的な立場から見ているので、日本ではそうした客観的な意見が聞けることが面白いです。日本ではこれからの物流をヒト主導として考えていくのか(ヒューマンドリブン)、ITソリューション主導として考えていくのか(ITドリブン)、日本独自の見解をもっと知りたいと思っています。

―日本の物流業界ではドライバー不足が大きな問題となっていますが、ドイツの物流業界では、何か問題視されていることはありますか。

ドイツは移民が多いので、ドライバー不足になるという事態は考えにくいです。それよりも、季節波動を想定した適正人員配置やオペレーションの効率化が難しく、そちらの方が問題となっています。
また、Eコマースの商品配送では、送料・返品料ともに無料で対応している企業が多く、倉庫はシステム化されているので返品対応自体にさほど問題はないのですが、配送費が嵩むことが問題となっています。他にも、一度着用した衣類を返品するといったモラルの低い消費者もいるため、その対策も必要です。

―最後に読者へメッセージをお願いします。

日本企業にとって、海外からのインターンシップ生を受け入れることは難しいかもしれません。しかし、日本企業でインターンシップをしたいと思っている学生はたくさんいます。そういった海外からの学生を受け入れることによって、グローバルな新しい視点を持つことや、知識を共有することができ、お互いのスキル向上に役立つのではないかと思います。国際化社会に対応するためにも、是非一度、海外のインターンシップ生を受け入れてみることをお薦めします。

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世界のIoT化動向とロジスティクス

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