事例2グループ内ロジスティクスの課題抽出と改善提案
お客様の概要と課題
お客様の概要
- 全国対象とした小口配送事業者
- BtoB、BtoC、CtoC等きめ細かな配送網を構築・展開し、商品販売サービスも実施
- 機能別分社化によりホールディング会社を中心とした5社体制にて展開
課題
- 従来1社で行っていた必要物資の調達・供給が、分社化によって適切に機能せず、現場からの不満が高まっている。
- 不要なコストが発生している可能性がある。
- 各機能を整理し、他業者に対する競争力を高めたい。
分析事項と
明らかになった問題点
分析事項
分析方法
データ分析、ヒアリング、現地視察
分析項目
物資需要予測、計画策定、調達、保管・在庫、輸送・配送、現場からの発注、商品販売状況、サービスレベル遵守状況、グループ内ロジスティクス利用状況
分析対象
全商品・全供給物資
問題点
- グループ各社における目指すべき姿が構築・共有されていない。
- 全体の「見える化」がなされていない。
- 各部署が担当業務ごとに最適化を推進するため、全体最適状態となっていない。
- 結果として、過剰在庫、欠品、不要物流、不要コスト、販売機会ロスが発生し、サービスレベルに不満。
- グループ会社内において不信感が存在。
改善策と成果
改善案
11項目にわたる課題点を抽出し、21項目の改善提案。
主な改善提案項目
- あるべき姿の整理
- 需要予測ロジックの策定
- 在庫基準の設定
- 効率的な輸配送を実現する発注方式の導入
- 販売実績を考慮した供給数量の決定ロジックの策定
成果
- 物流コスト 約12%の削減
- 在庫金額 約26%の圧縮
- 販売金額 約15億円の拡大