事例10拠点集約による物流コスト削減と在庫圧縮
お客様の概要と課題
お客様の概要
- 運搬・工場施設用機械メーカー
- 補修パーツを部品メーカーから調達して、部品センターを中核とした国内5ヶ所の物流拠点保管し、全国のユーザーに納品
課題
物流コストが高く、販管費を押し上げてしまっている。また、在庫の絶対量も過剰気味である。
モノの流れになんとなくムダがありそうだが、何が問題なのかよくわからない。
分析事項と
明らかになった問題点
分析事項
- 各物流拠点から、どの県にどれだけの貨物が出荷されているかを、製品カテゴリー別に分析。併せて、日別出荷数量の波動や、物流拠点間の横もち移動の実態も分析。
- 各物流拠点のアイテム別在庫数量を調査。
- 出荷状況や在庫管理についての拠点担当者からの聴き取り調査、倉庫レイアウト調査。
問題点
- 各拠点の仕向地の重複が過剰。
一日に同一仕向地へ出庫しているケースも多く、ロット分散による輸送コストの増大に直結。 - 各拠点が独自でベンダーに発注し、安全在庫を確保するため、ムダな在庫が発生。
- 特定ユーザーからの大量発注による出荷量の波動に備えるための在庫・要員負担が過重。
改善策と成果
改善案
- 物流拠点を5ヶ所から3ヶ所に集約した上で、管轄エリアを明確にし、エリア外出庫を解消。
- ベンダーに対する発注 および発注点計算は、物流中核拠点である部品センターに集約。
- 特定ユーザー向けの大量出庫は、メーカーからの直接納品または別管理体制に変更。
成果
- 物流トータルコスト 約20%削減
- 部品在庫金額 約15%の圧縮