事例1物流統括組織設置および輸送方法変更・拠点集約等による物流コスト削減と在庫圧縮
お客様の概要と課題
お客様の概要
- 電子機器類/ソフトウェアメーカー
- ワールドワイドな物流展開、生産工場と販売拠点が世界各地に点在、単品からユニットまで商品特性に応じた供給体制、在庫権限は現地販売会社が所有などの特徴あり
課題
- 独立採算(個別主義)の弊害が物流分野に出ている。
- 物流は各部門の管理となっているため、膨大な物流量があるのに全世界レベルで物流をコントロールする部署がない。
分析事項と
明らかになった問題点
分析事項
現状の物流および販売の実態をヒアリング、現地視察およびデータ分析により把握。
*生産工場から物流拠点経由のディーラーまでの物流実態を、量的流動図(物流マップ)に整理。
*販売物流に関する情報フローおよびデータ連携の把握。
*拠点機能の整理。
*在庫分析。
問題点
- ワールドワイドな需給管理(末端の実売に応じた生産)ができていない。
→輸送コストを優先した輸送頻度設定=在庫過多 - ワールドワイドな物流可視化ができていない。
- ワールドワイドなマスメリットの追求ができていない。
→各部門ごとの物流費用設定がなされ、全体量をベースにした料金設定ができていない。
改善策と成果
改善案
- 物量と輸送頻度に応じた工場→各センター直納、混載の区分による運賃削減。
- 着地拠点集約による拠点費用および在庫の削減。
- 物流改善・改革案の実施ステップの策定。
- ロジスティクス管理部門設置。
- 物流データ類の把握・蓄積による可視化の実現。
- スケールメリットを生かした運賃契約によるコスト削減。
→RFQ作成・回収・選定支援を実施
成果
- 物流トータルコスト 約9%削減
- 在庫金額 約17%の圧縮